FALCON ファルコンパイプとは

古くて新しい、英国発システムパイプ


1936年に誕生した画期的なシステムパイプ「ファルコン」。3代目ジェームズ・ボンドを演じた名優ロジャー・ムーアも愛用していたことで知られるこのパイプは、特別なテクニックなしに誰でも簡単にドライ&クールスモーキングが楽しめる実用性と、好みに合わせてステムとボウルの組み合わせを選べる自由さで、80年以上経った今もなお世界中のスモーカーを虜にし続けています。

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自由に選べるボウルとステムの組み合わせ

・その日の気分やファッションに合わせた自由自在のコンビネーションを実現。
・ボウルは軽くひねるだけで確実に取り付け・取り外し可能。
・分割できるので掃除も簡単。ボウル受けはティッシュペーパーなどで拭うだけで綺麗になります。

ドライ&クールスモーキングを実現する独自構造
・ボウル受けの突起が煙の流速をコントロールし、余分なタールや水分を除去します。
・熱伝導性の高いアルミ製ステムで煙を効率よく冷やします。
専用のドライリングを使用することで効果がより高まります。

ファルコンパイプの誕生
他に類を見ないシステムパイプ「ファルコン」は、米国インディアナ州フォートウェイン出身のエンジニア、ケンリー・バグ氏によって1936年に発明されました。従来のブライヤーパイプでの喫煙に飽き足らない思いを抱いていたバグ氏は、ある日、雲が冷たい空気に触れると雨になるという原理を利用すれば、よりドライな喫煙が可能になるのではないかというアイデアをひらめきました。これを実現するためにステムを熱伝導のよいアルミ製にすることを思いつき、さっそく試作に取り掛かったのです。
彼が生み出したファルコンパイプでたばこを吸うと、煙はまずボウル底の直径約10mmの穴を通ってアルミ製のボウル受けに入ります。一方、ボウル受けにはボウルの穴をふさぐような形で直径約9mmの突起があるため、煙はわずか0.5mmの細い輪形の隙間を通ってボウル受けの底にぶつかることになります。これによって煙の流速は加速され、タールや水分などが凝縮してボウル受けにたまり、煙が湿ることなく喫煙者の口に到達することになるのです。
またアルミ製ステムは3本に分割され、さらに煙が通る中央のパイプには細かい溝を刻んで表面積を増やしています。熱の発散効率を極限まで高めることで、ステムを通る煙は短時間で冷却され、たばこの味を損なわないクールな喫煙を実現したのです。
米国フォートウェインで製造が始まったファルコンパイプは、のちに英国のブレントフォードに生産拠点を移し、現在に至っています。(Merton & Falcon Co., Ltd.)